木目込み人形とは
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木目込み人形は、桐粉(桐の粉とのりを混ぜたもの)を固めたボディに溝を掘り、
そこに金襴や友禅などの布地をヘラで入れ込み着せ付けていく木製の人形です。
コロンとかわいいフォルムで衣裳の型崩れもしにくく、保管しやすいため、飾るスペースが少ない
アパート・マンションの方や、落ち着いた雰囲気が好きな方におすすめです。
木目込み人形の魅力
小ぶりでコンパクト
木目込み人形の一番の魅力は、手のひらに収まるほどのかわいらしいサイズで、圧迫感がなく、場所をとらないことです。飾る場所やスペースを考えなくても良いので、マンションやアパートに暮らす若い子育て世代の暮らしにマッチしているといえます。
着崩れしにくい
実際の着付けのように衣裳を着せ付けた大ぶりの衣裳着人形に比べて、「木目込む」という工法から着崩れがしにくく、扱いやすいというのも魅力のひとつです。
幅広い世代にも
使用する素材も高級な金襴織物など惜しげもなく使った高級品などもあるため、おしゃれな人形を探している若い世代と、伝統的なしっかりした人形を選びたい親世代、どちらの願いも叶える本格志向の人形です。
木目込み人形の歴史

木目込み人形の歴史は古く、江戸時代中期の1740年頃、上賀茂神社に仕えていた高橋 忠重という職人が祭事用の奉納箱を作った後に残った木片で人形を作ったのがはじまりといわれています。加茂人形ともいわれていました。その後、様々な分野の職人が京都から江戸に移ると同時に木目込人形の職人も移り、現在は経済産業省指定の伝統的工芸品「江戸木目込人形」となっています。
伝統工芸品である木目込み人形
木目込み人形は「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」で規定された下記5つの要件を満たした、日本の伝統工芸品です。
- 主として日常生活の用に供されるものであること。
- その製造過程の主要部分が手工業的であること。
- 伝統的な技術又は技法により製造されるものであること。
- 伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること。
- 一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているものであること。